とある元高専生のブログ

読書記録・日常で思ったことなどを書きます。

編入体験記 (電気通信大学 編入学 推薦 Ⅲ類 )

2020年度入学 電気通信大学特別編入学推薦試験 Ⅲ類 機械システムプログラムに合格しました!

編入学はとにかく情報が少なく、僕も先輩のブログにかなりお世話になったので後輩のために書こうと思います。推薦は(特にⅢ類は)受験人数も少ないので貴重な体験記なのかなと思います。

始めに受験期の動向から書いていきたいと思います。
その他、詳しいことは随時更新していきます。

電気通信大学の基本データ

一般編入;数学、物理、英語(TOEIC
推薦編入;口頭試問(類によって科目は異なる)基準は3,4年の席次の平均が20%以内
募集要項リンク
情報理工学域(特別編入学)│入試資料請求│電気通信大学
過去問リンク
情報理工学域(特別編入学)|過去の入試問題│電気通信大学
過去問は5年分もダウンロードできるので他の大学に比べ対策がしやすいと思います。

ステータス

高専 機械工学科
1、2年 20位くらい
3年4位
4年3位

部活や資格

漢検2級
TOEIC570
短期留学経験
留学生のチューター

動機

・東京に行きたい
・企業との繋がりが強い
・同じ理系としての視点を持つ人達と繋がりたい
大雑把に書くと大体こんな感じです。

受験験期の動向

1〜2年

入学時に、先輩から「推薦は3、4年の成績がみられるよ」と言われたので今は頑張らなくてもいいやと思って全く勉強しませんでした。なので、学科順位は20代前半学年順位も半分より下でした。(線形代数とか最初からやり直すことになったのでいい子のみんなはこんなことやめようね笑)

3年

ほとんどの大学の英語の試験がTOEICに変わっているらしいとの噂は聞いていたのですが、『学科順位を上げることが目標だから』と言い訳をしてTOEICから逃げていました。(これも、いい子のみんなは早めに頑張りましょう笑)

4年春休み

編入数学徹底研究』を買って、3章ほど解き、ネットで大学を調べたのですが、大学に行く明確な目標が定まっていなかったので中途半端なまま終わってしまいました。

4年前期

6月に受けた初めて受けたTOEICが265点と、確率の壁をかろうじて越えるというレベルの散々な結果でした。(中学の頃から英語は苦手で高専で3年間まともに勉強していなかったので当然の結果だと思います)この頃からやっと焦りを感じ始めました。
とりあえずは、就職するにせよ学科順位が重要だと思ったのでTOEICの勉強をしつつ定期試験を頑張ることにしました。編入試験の専門科目の範囲は主に4年前期の内容であるため結果的にはこの時の行動は正しかったのだと思います。

4年夏休み

周りの友達が編入数学やTOEICの勉強をしていたなか志望校も決まってなかった自分はかなりの焦燥感に駆られていました。
色々なことに手をつけすぎて中途半端になってしまう気がしたので夏休みにやることを主に2つに絞りました。数学、物理、専門の勉強はほとんどやってなかったと思います。

【1.自己分析】
自分の将来の目標を決め、そのために何が必要かを考えました。
編入試験の内容は学校によって大きく異なるのでまずは志望校を決めることから始めました。夏休み の終わりには編入することは決めていましたが、志望校まだ決めかねていました。

この時期はネットや図書館でとにかく自分の興味のあることに積極的に触れるようにしていました。

【2.TOEICの点数を上げる】
元々自分は追い詰められた時に力を出すタイプであるため「この夏休みに英語漬けの生活をして次が最後のテストだ」という勢いで勉強しました。TOEICの勉強法についてはもっとすごい人達のを参考にしてください)僕は学校の単位振替が可能な550点を目標にしていました。
TOEICの評価基準は大学ごとに様々ですが大体700〜760点で英語のテストが満点になる換算だった気がします。
僕が言うと言い訳になりますが、周りの高専生も英語が苦手で大学もわかっているのでたとえ点数が低くてもあまり落ち込まないほうがいいと思います。早めに見切りをつけて筆記試験の勉強に時間を割くのも戦略のうちです。(旧帝大東工大クラスの人たちは700点以上取っていましたが、、、)

4年後期

夏休み明けのTOEICが530点と目標に達しなかったので勉強を続けましたが、学校の勉強と並行しているためか思うように点数が上がりませんでした。最終的には1月に受けた570点で提出しました。(結果的には、面接でこの点数でも褒められたので夏休み明けに見切りをつけても良かったのかもしれません)
後期中間試験が終わった段階で自分の得意科目、学科順位がわかってきたので、ある程度大学を絞り始めました。初動が遅く、オープンキャンパスに行けていないので休日に都内の何個かの大学を見て周りました。大学の情報(メリット、デメリット、学科、試験科目、範囲、日時)をリストアップしました。試験範囲はなるべく近いものを選ぶといいと思います。電通大なら数学主体で決めるといいと思います。そして、この頃になってやっと志望校を決めることができました。

5年春休み

志望校を決めた後は、過去問、募集要項などを集め、対策を立てました。
推薦編入試験の情報収集方法・対策の立て方
kerf.hatenablog.com

5年前期

対策を立てた後は、受験日まではとにかく勉強をし続けました。もちろん推薦に落ちる可能性も考えて真面目に勉強しました。

4月ごろまでは一般でも行けるようにと過去問の範囲の勉強をしていましたが、思うように進まず推薦の勉強に切り替えました。(狭く深く→広く浅くに切り替えました)
電気通信大学の一般試験の特に数学は他の大学と比べてもかなり難しいので半分諦めていました。

試験日程は早めに告知されるものの募集要項の配布はかなりギリギリだったので焦りました。

そして6月7日試験当日を迎えました。
kerf.hatenablog.com

おすすめの参考書

マセマ、編入数学徹底研究、編入数学過去問演習などはもちろん一通り使ったので、このブログでは他の人があまり書いていないマイナーな参考書を書いていきたいと思います。

予備校のノリで学ぶ「大学の数学・物理」

参考書紹介と書いておいていきなりYouTuberの紹介です。東京大学大学院生で予備校教師の経験をもつたくみさんという方のYouTubeチャンネルです。教育系YouTuberとトップの登録者数で、主に理系大学生に対しての授業動画を上げています。ドラゴン堀江の講師としても活躍していました。超おすすめです!
ホームページリンク
予備校のノリで学ぶ「大学の数学・物理」【ヨビノリ】Official Website
YouTubeリンク
https://www.youtube.com/channel/UCqmWJJolqAgjIdLqK3zD1QQ

「よくわかる○○」シリーズ

問題集ではなく教科書です。学校の教科書だと高校生用の物理しか無かったので非常に役に立ちました。ただ、ベクトルの考えのところは編入でも出ないのでそこを理解するかは余裕があればでいいと思います。(僕はベクトルは無視しました)編入した後も使えると思います。

「弱点克服大学生の○○」シリーズ

他の参考書は大学の先生が大学生1.2年向けに書いていることが多いのですが、この参考書は編入用の予備校の講師の方が作った問題集です。

「大学編入のための数学問題集」

教科書とリンクしており、この教科書を学校で使っている人も少なくないと思います。

「専門基礎ライブラリー」シリーズ

専門科目はほとんどこれを使いました。推薦試験は基礎問題がメインなのでとにかく基礎を身体に覚えさせました。解答がネットに載っているので丁寧で良かったです。

「大学1・2年生のためのすぐわかる○○」シリーズ

編入試験の過去問集です。『弱点克服大学生の初等力学』と同じ問題が多く含まれていたのでどちらの参考書も良問を選んでいるのだと思います。よく出る問題しか載ってないので初心者向けです。

その他、適当に図書館にあった物を使いました。基本的に全部図書館にあると思うので買う必要はないと思います。問題集は繰り返し解くことをおすすめしますが、教科書はたくさん読んで自分に合う表現を見つけるといいと思います。推薦に切り替えてからはとにかく基礎を大事にして勉強しました。

まとめ

僕は準備を始めたのが試験の半年前と出遅れてしまったのでかなりきつかったです。(集中力のない僕の性格にはあっていたのかもしれませんが笑)編入試験は情報戦と言っても過言ではありません。ライバルが少ないだけにいかに準備をするかが問われます。僕のようにならないためにもこれを読んでいるあなた、早めの対策をお勧めします。


頑張って早めに更新します

質問okです
Twitter→@kosenRes
先輩方のブログをブックマークに入れて何度も見たりしていました。
検索の時に「はてなブログ」まで入れると結構ヒットする気がします。(僕のブログも普通に検索すると出てこないので)
勝手にお世話になった先輩のブログを勝手に貼り付け
yoshi12030.hatenablog.com

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