とある元高専生のブログ

読書記録・日常で思ったことなどを書きます。

編入試験当日の様子(電気通信大学 編入 推薦 Ⅲ類 2019)

記憶を頼りに、シュミレーションできるようになるべく細かく書きました。

 

kerf.hatenablog.com

 

基本情報

電気通信大学の推薦の基準は3,4年の席次の平均が全体の20%以上であれば出願できます。そして、出願時には希望する類と教育プログラムを1つ選択します。学力は複数のプログラム書くことができますが推薦はできません。調査書、推薦書、口頭試問から合否を判定します。(試験日程は早めに告知されるものの募集要項の配布はかなりギリギリでした。)

Ⅲ類の推薦は毎年人数が少なく、この年も自分を含め5人しかいませんでした。(合格者は4人)

Ⅲ類の人数が少ない理由としては、高専に出張で来てくださった先生の話曰く

1.電気通信大学という名前のせいで機械の学生が勘違いをしているから

2.今は情報系がブームだから

加えて、機械の学生でも電気通信大学を出れば就職に困ることはないとおっしゃっていました。(穴場だと思います)

 

 

試験当日の流れ

それでは時間ごとに試験当日の流れを追っていきたいと思います。

 

9:00 指定された建物に集合

受験票と一緒に建物の場所が書いた地図が送られてきました。
会議室が待機場所で受験番号順に席に着きました。
全員ネクタイにスーツ革靴でした(女性もスーツでした)

 

9:00〜9:10 流れの説明

集合場所である会議室に先生が2人来て簡単に面接の流れを優しく説明してくださいました。

 

9:10〜9:30筆記試験

堅苦しいものではなく、その場で軽く解くというものでした。試験の結果は合否には直接関係しないと何度も言っていたのを覚えています。

面接の流れを説明してくださった先生曰くペーパーテストを行う理由は…


1、相対的に評価したいから

全国から受験者が来ているため高専、短大ごとに授業のレベルが異なるため、基準を作る。


2、面接の時の話のネタがないから
卒研のこと聞いたり色々聞くことあるのになんで?と疑問を持ちました。

(筆記試験の内容と先輩方のブログから自分がまとめた何年か分の推薦の編入試験の傾向とは随時ブログで)

自分は過去の先輩方のブログからてっきり口頭試問の時に先生の前で問題を解くものだと思っていました。そのため、かなり動揺してしまい一問も解くことが出来ませんでした。

 

9:40〜1人20分程別室で面接

受験番号順に呼ばれ、他の人はそのまま会議室で待機。面接者は隣の部屋に自分の荷物を全部持って口頭試問を受けに行きます。5人の先生が長机に横一列に並んで座っています。基本優しく話を聞いてくれます。(1人圧をかけてくる先生が居ました)終わり次第それぞれ解散で、早い人は10時にはすべて終わります。

 

ペーパーテストを提出した瞬間すべてが終わったような気がして逆に冷静になれました。そして、面接室に行く廊下を歩きながら必死に考えて解法を思いつくことができました。

 

面接の質問まとめ 

kerf.hatenablog.com

 

筆記試験内容

数学と物理のテストでそれぞれ3問ずつ。そのうち1問といて回答用紙に書く。たしか5択だったので勘でも正解できるが、面接で解き方を聞かれる&途中式を書いた紙も回収されます。


自分が過去の先輩方のブログを遡ると面接官の前でホワイトボードに問題を解くというのが傾向としてありました。しかし、今年のⅢ類は筆記試験でした。もしかしたら推薦試験にあまり傾向はないのかもしれません。

 

数学

なんのひねりもない基礎問題です。
編入数学徹底研究』の演習と例題が解ければいけると思います。
記憶は曖昧ですが一応どうぞ
1問目 極限
0→∞でXのX乗の極限をとる
ロピタルの定理が使えるかどうか
2問目 二重積分
積分範囲の取り方がきちんとできているか
3問目 行列
4つの式の連立方程式で変数のとりうる値を求める

物理

1問目 回路(電気回路)
2問目 バネがついた重りが油の上を滑るときの振動の条件(機械力学)
3問目 忘れました(たしか電磁気学

 

 

口頭試問の内容

 

1.自己紹介と志望理由

名前と出身学校と学科、志望理由を話しました。ペーパーテストの失敗を取り返そうとかなり長く喋った記憶があります。


2.類と学部の選択理由

学科順位と専門科目の点数について褒められました。志望理由に絡めて簡単に答えることができました。


3.卒研について

かなり深く聞かれました。1人圧をかけてくる先生が居て、頑張って説明してもキレ気味で「ちょっと何いってんのかわかんない」とサンドウィッチマン富澤並みに繰り返してきたときは少しイラッとしました。(もしかしたら圧をかける役の人なのかもしれません。それ以外の人はみんな優しく話してくれました。)


4.調査書・推薦書の内容について

担任に予め内容を教えてもらい、対策するのがいいと思います。

自分はチューターと短期留学について書いてもらったので、英語について話しました。
TOEICは570点と自信がなかったにもかかわらず褒めてもらえたのでやはり高専生は英語ができないというのは共通認識なのだと思います。


5.ペーパーテストについて

ペーパーテストの手応え、解き方などを聞かれます。(全員がコピーを持っています)


僕はテンパってしまいペーパーテストを一問も解くことが出来なかったので、「今なら解けます」となんとかアピールしチャンスをもらえました。しかし、数学は解けたものの物理は最後まで答えを導けませんでした。

 

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右のおじさん絶対やらしいこと考えてるよね

 

まとめ

ペーパーテストで失敗したあと気持ちを切り替えて面接の場で問題を解けたから良かったものの、面接の受け答えはなんとか取り戻そうと1言われて10返すというコミュ障のようなことをしてしまいしました。あまり、台本のようなものは用意せず自然体で行くことが望ましいと思います。それでも合格できたのは、TOEICと調査書、学科順位が良かったからだと思います。

あと、服装で迷っている人はとりあえずスーツにネクタイ、革靴で行くべきだと思います。

 

その他に何か聞きたいことがあれば是非;Twitter→@kosenRes

検索で「はてなブログ」までいれるといいと思います。

編入試験は情報が非常に少ないです。これを読んでためになったと感じた人は合否に関わらず是非後輩のために情報を発信してあげてください。頑張ってください!

 
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